更新情報(2026年9月25日): 書類からのAI案件インポートはテスト段階を終了しました。本機能はLiteTMSに正式実装されており、「案件追加」画面からご利用いただけます。現在の仕様に合わせて本記事を更新しました。
LiteTMSでは、運送書類そのものから案件登録を開始できます。ファイルをアップロードすると、LiteTMSが内容を読み取って構造化された案件下書きを作成し、ワークスペース内の既存データと照合した上で、案件作成前に確認が必要な項目を分かりやすく提示します。
目的は極めてシンプルです。PDF、スキャン画像、オフィス文書、メールなどにすでに記載されている情報を、配車担当者が手作業で打ち込む無駄をなくすことです。
白紙フォームから入力しないための2つの方法
オプションモジュールである「Matchcodes(マッチコード)」は、定期的な定型案件に対応します。過去の実績ある案件パターンを保存しておけば、コードや名称で検索し、類似する次回案件のベースとして活用できます。ルート、乗務員、書類、ジオフェンシング、財務情報などを保存パターンに含めることが可能です。
一方、AIインポート機能は異なるケースに対応します。システム外から届く案件は、フォーマットがLiteTMSの形式ではなく顧客ごとの独自の様式になっています。荷主ごとにテンプレートを作成する手間をかける代わりに、書類をアップロードするだけでLiteTMSが内容を読み取ります。
これにより、案件作成画面に実用的な2つのショートカットが加わりました。定型業務の繰り返しにはMatchcodeを、本来なら項目ごとに手作業で転記しなければならない書類が元データの場合はAIを使用します。
LiteTMSが読み取り、作成する内容
1回のインポートで最大8ファイルまで対応しています。PDFをはじめ、JPEG、PNG、WebP画像、DOC/DOCXファイル、EML形式のメールファイルを読み込めます。ユーザーが特定の箇所を切り貼りする必要はなく、元ファイル全体をそのまま読み取ります。
これらのデータから、構造化された1件の運送オーダーが作成されます。書類の内容に応じて、下書きには以下の項目が含まれます。
- 発注者および別の支払人(請求先)。
- 積込・荷卸地点、住所、日時、時間指定枠、参照番号、連絡先情報。
- 貨物内容、重量、数量、荷姿、パレット数、積載メーター(LDM)、容積、危険物(ADR)クラス、指定温度。
- 車両およびトレーラーのナンバープレート、ドライバー情報、運賃、通貨、付加価値税(VAT)、支払条件。
書類に記載されていない情報は、空欄のまま保持されます。抽出ルールにより、税務番号(事業者番号)、登録番号、運賃など、元の書類に存在しない値をモデルが推測して勝手に補完することはありません。
確認画面こそが真価を発揮する場所
ファイルの読み取りは、作業の前半にすぎません。LiteTMSは次に、抽出されたデータを自社に登録済みの既存レコードと照合します。
取引先は税務番号や会社名で照合されます。立ち寄り地点は実在の地点データと照らし合わされ、車両ナンバーは車両台帳と突き合わされます。確認画面では、確実に一致した項目、候補としての提案項目、未一致のままの項目が明確に区分されます。
この区別は極めて重要です。すべての項目を無理に埋めてしまうシステムは、後々コストのかかる深刻な入力ミスを見落とす原因になります。そのためLiteTMSは、どの書類が読み取られ、何が抽出され、何が一致し、何が単なる推測候補であり、どこに手動判断が必要かを明確な作業サマリーとして提示します。また、画面上には下書きがAIによって生成されたものである旨が明記され、原本書類との照合を促します。
配車担当者は、提示された別の候補先を選択したり、正確な地点を検索したり、抽出された貨物情報や財務数値を修正したり、認識された車両を割り当てるかどうかを判断できます。この確認作業を経て初めて、通常のLiteTMS案件作成画面を通じて案件の確定・作成が行われます。
人間による最終確認が不可欠な理由
運送業務で扱われる書類は千差万別です。きれいに電子出力されたPDF、スマートフォンで撮影された写真、メールのスレッド、手書きメモ入りのスキャン画像など、それぞれ異なる課題を抱えています。だからこそ、レビュー工程がワークフローに組み込まれているのです。確度の低い候補は提案として表示され、一致しない項目は一目で把握でき、担当者が確認ボタンを押すまでは案件として正式登録されません。
利用方法と配置場所
案件をインポートするには、「案件追加」を選択します。「Matchcodes」の隣に「AIで案件を読み込む」カードが表示されます。そこにファイルをドラッグ&ドロップし、「書類を解析」を選択して確認画面で内容をチェックしてください。会社設定でAI機能が有効になっていれば、案件作成権限を持つユーザーならどなたでも利用できます。書類の読み取りにはAIが使用されるため、インポートごとに料金管理画面に表示されているレートに従ってAI利用枠が消費されます。
配車担当者の日常業務がどう変わるか
手作業によるデータ入力は、集中力を2度奪います。まず書類を読み、次に名称、住所、日付、参照番号、貨物、運賃などをTMSへ転記しながらもう一度書類を読み直します。配車業務における本来の高度な判断や調整は、そうしたタイピング作業が終わってからしか始められません。
AIによる案件取り込みは、配車担当者の注意を例外的な確認事項だけに向けさせます。書類は下書きデータへと変換され、取引先情報は可能な限り既存データと照合され、担当者は短い確認リストをチェックするだけで済みます。Matchcodeは、定常業務に対して逆方向から同様の効率化をもたらします。白紙のフォームから始めるのではなく、信頼できる社内の定型パターンをもとに作業を開始できます。
これこそが、私たちが目指す効率化です。転記作業を削減し、人間の判断が求められる業務により多くの時間を充てられるようになります。
実際の書類で試してみませんか。お問い合わせのうえ、最近受領された運送依頼書をご用意ください。LiteTMSでの読み込みを一緒に確認しながら、確認画面でどのような項目が検出されるかをご案内します。
よくある質問
- LiteTMSはPDFやメールから案件を作成できますか?
- はい、可能です。AIインポート機能は、PDF、画像、DOC/DOCXファイル、EML形式のメールファイルを1回あたり最大8件まで読み取り、構造化された1件の案件下書きを作成します。LiteTMSが正式な案件を登録する前に、ユーザーはその下書きを確認して確定します。
- 担当者の確認なしでAIが案件を作成してしまうことはありますか?
- いいえ、ありません。LiteTMSはまず、抽出されたデータ、照合結果、推奨候補、未解決の項目を提示します。担当者が必要な箇所を修正し、明示的に確定操作を行って初めて案件が登録されます。
- 取引先や住所がLiteTMS内で照合できない場合はどうなりますか?
- 無理に確定結果として処理することはなく、確認画面で「候補」または「未照合」として表示されます。ユーザーは別の候補を選択したり、正しいレコードを検索したり、不足しているデータを手動で入力したりできます。
- AIによる案件取り込みには追加費用がかかりますか?
- 書類の読み取りにはAIが使用されるため、インポートごとにAI利用量としてカウントされ、請求管理画面に表示されている料金レートに基づいて請求されます。作成された運送案件そのものに件数ごとの課金が発生することはありません。
- AIによる案件取り込みとMatchcodeの違いは何ですか?
- MatchcodeはLiteTMSに保存された案件パターンをもとに作成する機能で、定期的な反復業務に適しています。一方、AI案件インポートは外部書類をもとに、そこに記載された情報から下書きを作成する機能です。
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